カルガモ
2008年 04月 17日
両足麻痺で保護されて来たカルガモ。
3日目で既に段ボールハウスは半壊。
水と餌を一緒に食べるので、どうしても段ボールが濡れてしまうのです。
改造したケージに移動し、足のリハビリをしようと仰向けにした所、総排泄口(鳥は便&尿を一緒にするので肛門が一つ)が浮腫んでいました。
足が使えないから擦れて浮腫んだのかな…
餌にかぶりつき、威嚇をするカルガモの姿に、近いリリースの期待しつつ帰りました。
翌日、冷たくなっているカルガモの姿が…
確かにストレスがあったかも知れないけど、死んでしまう程だったのか?
竜骨突起周りの筋肉を触ってもデッドゾーンにはなっていません。
気に掛かるのは餌の減りが悪かった、昨晩は便をしていなかったとの事
就業後、死因特定の為に解剖を行いました。
すると、肥大した直腸が目に飛び込んで来ました。大量の便が溜まっています。
調べた結果、腫瘍では無くいわゆる便秘。
餌は食べている振りだったようです。食べたいけど食べられなかったんだ…。
足の麻痺だけで無く、下半身も麻痺があり、腸が動かなかったのか…
とにかく、今後同じようなケースでは、レントゲンで足、腹部のチェックと、触診、観察をし、投薬も検討しようと言う事になりました。
残念な結果になりましたが、カルガモの残していった足跡から(アニマルトラックス)次回の対策を練る事が出来ました。
この出会いを無駄にしない様に、カルガモの命を次に繋げる活動を続けて行こうと思います。
by w-a-tracks
| 2008-04-17 18:32
| リハビリ