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野生動物が残していった面白エピソ-ドから、真面目な話まで、様々な足跡を綴りました。      本サイトの掲載写真は許可無く転載、複製等固くお断り致します。すべての写真に著作権を有しています。


by w-a-tracks
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【傷病野生鳥獣を助ける獣医師研修会】

埼玉県の傷病野生鳥獣診療指定病院や野生動物救護に興味のある獣医師や看護師対象の研修会が8月2日に行われました。

今回は指定病院の数も増え、研修会の参加人数も今までで一番多いとの事。

まずは、県の野生生物担当者さんのレスキュー事業のお話。
質疑応答では、多くの獣医師さんが質問をされ、レスキュー事業について意識が高まっている事を実感。

次に、滝沢先生の野生鳥獣の識別と傷病野生鳥類のケアについての講義。
【傷病野生鳥獣を助ける獣医師研修会】_d0035420_0293330.jpg

昨年も滝沢先生の講義を受けましたが、とても分かり易く、面白く、興味深いお話を聞く事が出来とても勉強になりました。
全身打撲時のレントゲンは背骨も撮って骨折が無いか確認する事や、
菌交代症の話などなど…。
早速職場に戻って野生動物担当獣医師のコッシーに話をし、今後ウチでもそれらを踏まえて処置を行う事にしました。

そして、大先生こと、通夫先生の傷病野生鳥獣診療の第一歩についての講義。
【傷病野生鳥獣を助ける獣医師研修会】_d0035420_0412372.jpg

基本的に原稿を作らず、臨機応変にお話をされるのですが、いつもの様に面白く且つ真面目な話も織り交ぜてとても楽しい講義でした。
今回、新に野生動物救護に携わる若い先生方が増えたことで、通夫先生が経験し、取得した救護知識・技術やお考えを、今後も研修会を通して伝えて、繋げていきたいとおっしゃっていました。

そして私の講義ですが…。
病院スタッフ、市町村、住民などとの連携について。
緊張と焦りのあまり、伝えたい事をきちんとお話できないで終わったしまった感があり、結構落ち込みました。
この動物はこういう性質ですから、こういう飼育をして、これに気をつけて…みたいなお話にすれば良かったかな~。
ただ、今回は他の先生方と被ってしまいそうでしたので(言い訳??)、今後、各論的な研修会を開催するとの事ですので、それまでに準備して置こうっと。

≪今回、伝えたかった事≫

●野生動物リハビリテイターという存在がいる事を知って頂く。
●これからは、色々な枠を超え、野生動物救護で分からない事があったり、困った時は是非お力になりたい、そしてお力を貸して頂きたいと言う事。(相互協力)
●埼玉県の指定病院制度を盛り上げ、確立していきたい。(他県・他国のモデルケースになるように)

偉そうに書きましたが、結局、私に出来る事と言えば、今まで培った野生動物救護の知識と技術をお伝えする事だけです。
ですから、今後も☆アニマル・トラックス☆で気軽に参加頂ける、実習会や研修会を開催いたしますので、活用して頂ければ嬉しいです。

そして、野生猛禽リハビリを専門に行う Japan RAPTOR Foundation の三枝さんの活動内容についてのお話がありました。
生態系の頂点に居る猛禽類は狩りをして生活しています。
ですから、保護~リリースするまでには、治療以外に狩りが出来るまでの体力回復をさせなければ生きていけません。
そのリハビリを、ファルコンリーを用いて行う、リハビリのプロです。
リハビリだけでなく、猛禽類の飼育や扱い方など、一般の方では中々出来ない所をサポートして下さいます。

今後、私も一緒に勉強&活動させて頂きたいと思っています。


さ~!梅雨も明けたし、いつまでも落ち込んでいられません!
これからまた、活動再開です!



 
by w-a-tracks | 2007-08-06 01:24 | 野生動物セミナー