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野生動物が残していった面白エピソ-ドから、真面目な話まで、様々な足跡を綴りました。      本サイトの掲載写真は許可無く転載、複製等固くお断り致します。すべての写真に著作権を有しています。


by w-a-tracks
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ファルコンリー ①

*説明では、鷹匠の事をファルコナー、鷹匠道具・技術の事をファルコンリーと言います。

愛鳥のチョウゲンボウ(ハヤブサの仲間)『Iggy』です。
傷病野生猛禽のリハビリ・保護飼育にファルコンリーを用いる為に、私のトレーニングバードとして、飼育・トレーニングしています。
ファルコンリー ①_d0035420_23483971.jpg

Iggyの話をすると、結構な割合で聞かれるのは…
『Iggyは野生に帰すの?』
そうなんです。日本の野生のチョウゲンボウをトレーニングしていると思われるらしい。

鷹匠・ファルコナー、鷹狩なんて言うとつい誤解されてしまいますが、
日本の野生動物を飼育することは『禁止されています』(違法)

日本で鷹をトレーニングしている人達は『海外から輸入された猛禽(輸入された猛禽を繁殖させた)』を猛禽ショップやペットショップから買い、飼育しています。
勿論、Iggyも猛禽屋さんから購入したウクライナ出身の♀です。

今日のトレーニングのひとコマです。
トレーニングを終え、手に据えて羽のチェックをしている所ですが、『手に据える』事もファルコンリーを用いてトレーニングが必要です。
本来ならば、鳥は人を嫌がり、逃げようとしてバタバタ手から落ちて逆さ吊りになるはずです。
ファルコンリー ①_d0035420_01235.jpg

トレーニング時には上の写真の様にファルコンリーがアチコチに装着されたベストを着ます。
ポケットには受信機(発信機)、餌、スィーベルが入っています。

ファルコンリー ①_d0035420_0114370.jpg

Iggyの嘴が一部剥がれています。 『コーピング(嘴切り)』しないとです。
また、羽も抜けたり、折れたりしてます。折れた部分には『インピング(継ぎ羽)』しました。これもまた、ファルコンリーの一部。

なんのこっちゃ~…でしょうが、ファルコンリーは実に奥深いのです。
まぁ、身近にファルコナーはいないでしょうし、ファルコンリーに携わる事なんて早々ないでしょう。『そんな世界もあるのね』程度で、ご覧下さいな。
by w-a-tracks | 2007-01-22 00:22 | ファルコナー