ツバメ
2005年 05月 08日
今朝、職場に着き、朝の掃除を始めようとツバメのケージを覗いた所、目をつぶり、丸くなっているツバメを発見。昨日の冷え込みですっかり衰弱してしまっている様子。【膨羽嗜眠】
すぐにペットボトルに熱湯を入れ、タオルで巻いた『簡易湯たんぽ』を作り、下にはペットヒーターを敷き、暗くて静かなケージに移動させ、20%ブドウ糖を2滴程嘴に垂らし補液。あと、出来ることは回復を祈り、そっとしておくのみ。
午前中いっぱいは、うつらうつらとし、呼吸も『ひゃっくり』のような感じでしていて、苦しそう。
午後に様子を見に行くと、…もう硬くなっているツバメがそこにいました。
この活動をしている中で最も辛い瞬間です。
毎年、何羽かツバメは保護されてきます。大体は巣から落ちたり、巣立ち雛なので、大きな怪我などなければ放鳥できるのですが、羽が折れたり、建物にぶつかり脳に損傷がある個体はウチで飼育する事になります。
ツバメは気温の変化に敏感で、夏場でもクーラーなど効いた部屋などに置くと、すぐに衰弱してしまいますので要注意です。
ツバメは嘴が平たいので、餌は薄い入れ物に入れます。
その際、エサのミルワームが逃げないように餌入れに少し水を張るのですが、その中で溺死してしまうこともあります。
そういった経験を積み、このツバメはウチでは結構長く暮らしていました。
冬場はケージの下にペットヒーターを敷き、タオルを被せて保温をしました。ただ、この時期は気温の変化が激しく、管理は難しいです。半日冷え込むだけで命取りなんです。
運悪く、昨日は職場が休みだった為、午前中しかスタッフはいませんでした。
その段階では餌の食いもよく、とても元気だったとの事。
残念でなりません…が、このツバメが残していった『足跡』を、今後に生かして行こうと、改めて思いました。
平成16年6月12日道路にて動けずにいた所を保護される。成鳥。
目立つ外傷はないが、平衡感覚が弱く、飛べない。
平成17年5月7日Gone。体重10g