ホコ(止まり木)
2006年 03月 26日
今後、このオオタカを通して、子供達やリハビリに興味のある方々に向けて【リハビリ講習会&野生動物・自然保護を考える会】的な催しを行う予定でいます。
しかし、今のままでは羽がボロボロ。
人にも馴れていないので、トレーニングが必要です。
これからのトヤ(換羽期)は【ホコ(止まり木の事)】に繋ぐ事にしました。
留めた状態でも換羽を順調に促す為に、人へのストレス緩和も含めたトレーニングも開始です。
本来でしたら、トヤ用の小屋を建てて、放し飼いをするのが一番なのですが、やはりスペース&費用が掛かってしまう為に断念…
オオタカは結構力強いので、多少暴れても倒れないしっかりしたホコでないといけないのは勿論、特に重要なのが、翼を骨折しているので、普通のホコではベイト(暴れて止まり木から落ちる事)をした時に、上がって登れない可能性を考慮しなければいけません。
傷病野生猛禽ならではのホコが必要なのです。
最近ハヤブサ祭りで忙しかったのですが、常に頭の中で『どんなホコがいいのかな…』とずっと考えていました。
ファルコンリー(鷹匠の技術)を教えて頂いている【STOOPERのペルさん】に相談すると、
通常はホコに畳・人工芝を一枚垂れ掛けるのですが、ピラミッド型もあるよ。と、教えて頂きました。
それならベイトしても坂道を上がる感覚だから、骨折していても負担は少ないはず!
では、どうやって作ろうかと思っていた所、【猛禽屋さん】で理想通りのホコを見つけました。
早速、【猛禽屋店長の藤田さん】に相談すると、『これなら骨折していても大丈夫だよ』と、
とても親切に、このホコのオオタカのサイズを教えて下さいました。
よしっ!作るぞ!!
でも、工作大の苦手で超不器用な私。
設計図を作ろうにも立体的な絵が描けません(T_T)
先生に『こういう止まり木を作りたいのですが…(図が書けません…)』と、困って相談すると
パパッと設計図を描いて下さいました。しかも手順から必要な木材や道具までも説明、用意して下さいました。
後は、【HAPPY-FRIENDの三枝さん】が、「固めの人工芝ならザブザブ洗えて掃除が楽だよ」とアドバイスをして下さっていたので、人工芝だけ購入して経費削減!
休みの日にペルさんにお手伝い頂いて、日曜大工しました!
電ノコも電ドリルも使うのが初めてなので、最初は戸惑いましたが、
出来上がってくるに連れ、段々楽しくなってきました。
ジャーン!完成!!(製作5時間)
次の日にオオタカを連れて帰って【アンクレット・ジェス】を作りました。
そして、今日仕事が終わってからとうとう繋ぐ事にしました。
【リーシュ】の鷹匠結びに混乱しつつ…
ジャジャジャーン!!繋ぎました!
初めは、案の定ベイトしてダランと垂れ下がっていたのですが、
私が離れるとヒョイッと登って留まりました。
その様子が見れたので、やっと一安心です。
これからがウェイトコントロールをしつつの本番です。
気を引きしめて取り組みます。
~御協力~
【STOOPER ペルさん】 【猛禽屋 藤田さん】
【HAPPY-FRIEND 三枝さん】 【職場の先生】
ありがとうございました。