野生動物が残していった面白エピソ-ドから、真面目な話まで、様々な足跡を綴りました。      本サイトの掲載写真は許可無く転載、複製等固くお断り致します。すべての写真に著作権を有しています。


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タマゴ

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今まで、様々な動物が、様々な形で保護されて来ましたが、今回は『卵』が保護されてきました。
正確には「卵も」ですが。

この卵は【ゴイサギ】です。親鳥が衰弱しているとの事で、側にあった卵と一緒に捕獲したそうです。

残念ながら卵は冷えきっていました…

親鳥は外見上も触診してもまったく異常はありません。
私が思うに、親鳥は近付く人間に卵を気付かれないよう【偽傷】をしたのでは…?

野生動物を保護する事は『善意』であり、凄く大切な気持ちなのですが…『見守る,保護しない』事こそ『真の善意』である事が大半なのです。

初夏は『雛』ラッシュです。
まだ小さい、羽も揃っていない赤ちゃんがジタバタしているのを見つけたら…手を差し延べたくなります。
でも、その行為(好意)は【誘拐】なのです。近くには親がいます、飛行訓練中なのかも知れません。明らかに怪我をしている以外は手を出さないで…
もしくは…怪我をしていても…手を出してはいけないのです。

人間は親にはなれない。人が教えられない事が一杯あるのです。

とても、厳しい事を書いていますが…今までこの仕事をやってきて、痛感している現実です。
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# by w-a-tracks | 2005-05-12 23:27 | リハビリ

どうもです。

『アトリエ・ファルコノイド・アウトフィッターズ』ペルさんのHPがリニューアルにつき、トップにこのブログのリンクを貼って頂いたようです。
さっすが~と、驚く位、アクセスが増えてびっくりしている所です。ありがとうございます。
のんびりやっているこの『アニマル・トラックス』ですが、もうちょっと頑張って更新しなきゃ~ですね。

外の鳥舎には、体は一番大きいが気が小さい『アオサギ』がいます。
翼の骨折と下嘴が根元から折れていて保護されてきました。嘴はワイヤー固定で付きましたが、翼は落ちたまま。ウチの住人(住鳥)になりました。

この『アオサギ』なかなか面白いのです。

いつも、同じ鳥舎にいるウコッケイ、シャモ達には朝と昼餌をやるのですが、『アオサギ』は午前は掃除だけして、午後に餌(アジ)をやります。

最初の頃は、私が立ち去るのを端っこで「ジッー」っと見守っていたのですが、ある時いつものように立ち去ろうとしたら、背後から『ブー、ブー』っと変な音が…。「何の音?」かと振り返ると『アオサギ!?』
初めて『アオサギのブーイング』を聞きました。それからも、『ブーイング』が楽しみで、餌は午後にやっています。(^^;)

アジは冷凍保存しているので、やる前に解凍するのですが、ある日、半解凍のまま餌入れに入れました。すると、つっついて、くわえて…下に落とし、少し考える『アオサギ』。
もう一度繰り返すが、食べない。

「あら~。ちゃんと解凍しなきゃダメだったな」と反省して見ていると、もう一度アジをくわえ、テクテク歩き出しました。そして、さっきの餌入れより大きい水入れに『ポシャンッ!』っと落としたではないですか!ビックリ!!目を疑いました!!
「より大きい入れ物に入れて、早く解凍させよう」と考えたみたいです。かっしこ~い!

毎日付き合っていると、色々発見出来て本当に面白いですよ。次は何を披露してくれるかな?
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(アオサギの向こうに見える犬はアイドル犬ケンちゃんです。子供の頃交通事故で保護され、後足1本断脚したのですが、愛嬌たっぷり元気一杯です)
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# by w-a-tracks | 2005-05-11 00:40 | リハビリ

ツバメ

今日、ツバメが落鳥しました。

今朝、職場に着き、朝の掃除を始めようとツバメのケージを覗いた所、目をつぶり、丸くなっているツバメを発見。昨日の冷え込みですっかり衰弱してしまっている様子。【膨羽嗜眠】

すぐにペットボトルに熱湯を入れ、タオルで巻いた『簡易湯たんぽ』を作り、下にはペットヒーターを敷き、暗くて静かなケージに移動させ、20%ブドウ糖を2滴程嘴に垂らし補液。あと、出来ることは回復を祈り、そっとしておくのみ。

午前中いっぱいは、うつらうつらとし、呼吸も『ひゃっくり』のような感じでしていて、苦しそう。
午後に様子を見に行くと、…もう硬くなっているツバメがそこにいました。

この活動をしている中で最も辛い瞬間です。

毎年、何羽かツバメは保護されてきます。大体は巣から落ちたり、巣立ち雛なので、大きな怪我などなければ放鳥できるのですが、羽が折れたり、建物にぶつかり脳に損傷がある個体はウチで飼育する事になります。

ツバメは気温の変化に敏感で、夏場でもクーラーなど効いた部屋などに置くと、すぐに衰弱してしまいますので要注意です。
ツバメは嘴が平たいので、餌は薄い入れ物に入れます。
その際、エサのミルワームが逃げないように餌入れに少し水を張るのですが、その中で溺死してしまうこともあります。

そういった経験を積み、このツバメはウチでは結構長く暮らしていました。
冬場はケージの下にペットヒーターを敷き、タオルを被せて保温をしました。ただ、この時期は気温の変化が激しく、管理は難しいです。半日冷え込むだけで命取りなんです。

運悪く、昨日は職場が休みだった為、午前中しかスタッフはいませんでした。
その段階では餌の食いもよく、とても元気だったとの事。
残念でなりません…が、このツバメが残していった『足跡』を、今後に生かして行こうと、改めて思いました。

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平成16年6月12日道路にて動けずにいた所を保護される。成鳥。
目立つ外傷はないが、平衡感覚が弱く、飛べない。
平成17年5月7日Gone。体重10g
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# by w-a-tracks | 2005-05-08 00:42 | リハビリ

山歩き

昨日、趣味である『山歩き』をしに『西沢渓谷』に行って来ました。
天気も良く、正にトラッキング日和!早速『アニマル・トラッキング』を開始。

【糞】 石の上や切り株、橋の上など目立つ所にある事が多い。トラッキングをしていて一番探しやすいと思われます。
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①小指大。獣の毛が多数混入していました。イタチかな?
②小指大。黒々としていて混入物は少なかった。う~んキツネかな?
③橋の上にありました。「あるんじゃないかな~」と思いながら渡っていたので正にビンゴ!!
  でも…誰のだろう?親指より太く大きい。イノシシか…はたまたサルかな?
【食痕】植物の葉や茎を食べた跡や、木の実や松ぼっくりなどかじった跡。人間が山に入る前の早朝、動物たちは山道を歩き食餌をしているのです。
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①画像が横向いてしまって(^^;)すみません。山道横の『熊笹』は友達の腰の辺りで綺麗に刈り取られています。鹿かな?
②鹿が葉を引きちぎって食べた跡。
【角とぎ跡・牙とぎ跡・爪跡】
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①ツメの跡が右下方向へあるので、熊の爪跡かな?
②猪の牙とぎ跡か、背こすり跡だったり。う~ん難しい。
【足跡】これは、友人が残雪に奇妙な跡があるよっと教えてくれたものです。動物が雪を掘った跡の様ですが、人間が付けたものにも見えます。
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立ち止まっては写真を撮る姿を見て友達は「仕事は忘れなよ」と呆れ顔。登山者からは「何の調査しているの?」と多々尋ねられました。

いやいや、『アニマル・トラッキング』こそが私の山歩きの楽しみなのです。
数時間前には同じ道を歩いていた…姿は見えないけどすぐ近くに野生動物が生息している事を目で見て実感出来るなんて本当にワクワクします。

かと言う友達も、キノコや花の写真を撮るのに夢中になっていたり、山道に飛び出ている木の枝があると必ず触って通ったり、(多分本人は無意識だろうけど)時々立ち止まって見たり。傍から見ていると各々興味があるものが違って面白い。
そんな、人それぞれ楽しめるのが山歩きの醍醐味かな?
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西沢渓谷の水は透き通っていて青い!滝からは明らかにマイナスイオンが出ていたのでしょう本当に癒されました。登山と言うよりハイキングの感じです。(とは言っても足パンパン!最後の登り階段では足が上がらず、下山ではカクンカクン膝が笑っていましたが…)是非是非皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか?超おすすめです!!
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# by w-a-tracks | 2005-05-06 22:01 | トラッキング

2005・5

2005年5月度 ~保護動物達~

鳥類
(野生)
ドバト・キジバト・ツバメ・ツグミ・アオサギ・オオタカ・チョウゲンボウ
フクロウ×2
カラス×2

(移入動物)
相思鳥・アヒル

(愛玩ペット)
九官鳥

哺乳類
(移入動物)
ハクビシン
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ギンギツネ
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フェレット×2
ウサギ×3

野生動物だけでなく、もともとペットとして飼われていた動物も保護されてやってきます。
かつては、イグアナ、スカンク、クジャク、白鳥などなど、お仲間入りしていました。

今後の進路?は野生復帰または里親さんの元へ。

でも、大体はウチで一生を過ごす予定です。
本当はみんな、それぞれの場所に旅立って欲しいのだけどな~と思いつつ、日々の飼育管理に勤しんでいます。
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# by w-a-tracks | 2005-05-02 21:56 | リハビリ

ファルコナー(見習い)

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ただいま保護している猛禽類は、フクロウ、チョウゲンボウ、オオタカです。

ノスリ、ハイタカ、ツミ、ハヤブサ、トビ、アオバズク、オオコノハズク等など、年間を通すと猛禽の保護件数も結構な数になります。

猛禽は他の鳥類に比べ、扱いには注意が必要です!
気を付けないと、自分ばかりか、鳥にも更に怪我やストレスを与えてしまします。

私もオオタカに握手され、慌てて破傷風のワクチンを打ちに行った事も…(^_^;)

怪我や体力が戻ったからといえ、野生界で狩りをしなければならない彼らを、ただリリースする事に躊躇を覚えたり…。


そんな時、傷病鳥獣のリハビリにも力を入れている、ファルコナー(鷹匠)『アトリエ・ファルコノイド』さんに、『猛禽のリハビリテイターを目指してみない?』と、お話を頂きました。

初めは【傷病鳥獣の保護≠鷹匠】だった考えも、諸外国でのファルコナーの活躍で野生ハヤブサ生息数が増加した事や、ファルコナーの知識、技術が、これからの猛禽リハビリ活動に、かなり役立てるのではと、話をしていくうちに…

まさに、願ったり叶ったりではないか!(^O^)←単純?
是非お願いします!と、言う事で、今年からお仲間入りさせて頂くことになりました。

そして、ファルコンリーを早く習得するために『チョウゲンボウ』を飼い、トレーニングしました。
名を『Iggy』といいます。写真の鳥です。

先シーズンには『STOOPER』のペルさんにお付き合い頂きまして、トレーニングをしました。
「どっちのトレーニングなの感」が、かなりありましたが(^。^;)、少しずつではありましたが、かなり勉強させて頂きました。

オフ・シーズンの今はパーチ(止まり木)、鳥小屋、キャスティングジャケットなどの道具作りを学んでいます。
『アトリエ・ファルコノイド・フード』の製作も、図々しいですが、勉強させていただくつもりです。


『猛禽類のリハビリテイター』への道は踏み出したばかりですが、皆様の沢山のご協力を得る事で、一歩一歩確実に進んで行こうと思っています。
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# by w-a-tracks | 2005-04-28 22:15 | ファルコナー

ダンボールハウス

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野鳥が保護されると、まず、ダンボールに収容されます。

暖かく→保温
暗く→安心、落ち着かせる
焼却→病気の感染を防ぐ
と、言う事が出来るからです。

更に、羽を痛めず、入手も簡単&費用もかからず経済的!

あまり大きいと、中で動いて体力消耗したり羽を痛めるので、体とぴったりサイズを選び、新聞紙を敷きます。(短冊に切ったり)

より快適に暮らすため、窓を付けたり、日々試行錯誤です。

ちなみに、ただいまウチには骨折ドバト、脚麻痺キジバト(幼鳥)、白内障フクロウがダンボールハウスで生活してます。

治療が進み、回復してくれば脱ダンボール!
ケージや鳥舎。更に自然界へとお引っ越しです。

早く、羽を広げ伸び伸びさせてあげたいものです。(苦笑)
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# by w-a-tracks | 2005-04-26 23:09 | リハビリ

足跡探し

野生鳥獣のリハビリをしていく中で、動物達が残していったメッセージ…
ちょっと笑えるエピソードから真面目な話まで、自分なりに感じた事を書きとめて行こうと思います。
動物達のペースで記録していきますので、気長に覗いてくださいな。

さてさて、2005年春到来!
これからが野生鳥獣のハイ・シーズンになります。
既に、毎日何かしら保護されてきています。

この時期は巣立ち雛の誘拐(^^;)が多いのですが、私が初めて雛から育て、リリースした動物は『ヒヨドリ』です。

はい。あの「ギョー ギョー」とウルサイ灰色の鳥です。
『ピーちゃん』と、ありがちな名前を付け、風呂場を鳥かご代わりに開放しまして、家族総出で、結構有意義な時を過ごしたものです。

ヒヨドリは雛から育てると、とても良く人になつきます。
私や、家族が呼ぶと飛んできて、肩や手に乗って「ピーピー」と良く餌をねだりました。

でも、それでいいのです。
懐かれた方が育てやすい。そして、リリースすると、結構あっけなく人間の存在を忘れるのです。
そういったところが、私が野生動物を好きな理由でもあります。

育て方などは、今シーズンも確実に保護されてくるでしょうから、追々載せていきたいと思います。

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# by w-a-tracks | 2005-04-25 22:37 | リハビリ