野生動物が残していった面白エピソ-ドから、真面目な話まで、様々な足跡を綴りました。      本サイトの掲載写真は許可無く転載、複製等固くお断り致します。すべての写真に著作権を有しています。


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タヌキとイギー

タヌキ♀のリハビリの様子。
日に日に歩く速度が速くなり、距離も伸びてきました。

イギーはポール・ルアーを用いてトレーニングしています。
高い位置でパスすることにより、上昇する筋力アップを狙っているのですが、
結構釣竿がしなる為、ポール使いが案外難しい。(^^;)

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by w-a-tracks | 2006-12-30 19:09 | 動画

カッコウ科の不思議

前回書いたツツドリはカッコウの仲間です。
他に、ジュウイチ・ホトトギス・カッコウがいるのですが、この鳥達は非常に面白いのです。

図鑑などに写真が載っていますが、実は思っている以上に見た目が似ている為、区別が付け難い。
鳥に詳しい人は一目瞭然なのかも知れませんが、私には…(^^;)保護中のツツドリも実際は他の種なのかも知れません。
なので、鳴き声で区別したり、生息地域で区別したりするみたいです。

因みに、カッコウは河川敷・平野部『カッコー』・ホトトギスは森林性『トキョキョ…』・ツツドリは低山『ポポ…』ジュウイチは森林性『ジュウイチ』。

そして、有名なのが【托卵】
ヨシキリなどの巣に卵を産み、仮親鳥に育ててもらうのです。
子供の頃はズルイ奴だ!なんて思っていましたが、実は成功率や生存率は高くないようです。

とにかく、繁殖に関しては謎の多い鳥で、交尾はいつ?どこで?しているのか。鳴き声などの教育は誰が?どの様に??とか。謎だらけ。

そして、私が一番興味深いのは【容姿】です。
保護中の(ツツドリ)
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愛鳥イギー(チョウゲンボウ)
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ソックリだと思いませんか??飛翔姿も似ています。
ウチで保護しているツツドリは【赤茶色タイプ】なので、特に似ているのですが。(他にグレータイプがある)

チョウゲンボウ(猛禽類)に姿を似せ、敵に狙われないようにしているカッコウ科の作戦なのです。子供の頃の嫌~なイメージが、この鳥を知れば知るほど無くなり、今は面白い&もっと知りたいと感じています。
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by w-a-tracks | 2006-12-29 13:14 | リハビリ

ツツドリ

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少し前の話ですが、他地域の環境事務所さんより、野生動物ボランティアをしている私に、【ツツドリ】の保護の連絡がありました。
『1ヶ月前に怪我で保護されて来て、治療をしたがリリース出来るまでの回復はしていないのでリハビリ&保護飼育をお願いしたい』との事。昨年もツツドリの飼育&リリースをしているので、『はい、どうぞ。』と、引き受けたのですが……。
羽の状態…あちこち擦り切れています。
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それより問題だったのが…
右橈尺骨骨折。骨は砕けていたらしく、長さは左の半分位しかありません。
しかも、筋肉断裂。無理して動けば千切れてしまいそう。
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リリースなんて元より、リハビリだって当分出来そうにありません。
かなり時間が経っているし、これは処置しても難しい。『断翼』しかないかも…。
とにかく、断翼は最終手段にして、オペをする事にしました。
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ピンを入れて、縫合して。
しかし、結局骨の長さが短過ぎるので骨の整復は出来ず。
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現段階としては、筋肉の断裂(長期)により付きが悪いのですが、なんとか繋げる様に治療しています。『ツツドリ』は結構ナゾの多い興味深い鳥です。
次回はそんな【ツツドリ】について書こうと思っています。
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by w-a-tracks | 2006-12-18 23:55 | リハビリ

06-07 Iggyトレーニング

今シーズンのIggyのトレーニング経過です。

マニングからフリーまでは毎日自宅や近所でトレーニングを行っていましたが、フリーにしてからは、専属トレーナーのSTOOPER・石川さんの元で【テレメ】(発信機)をお借りして、週に1~2回行っています。

通りすがりの人や友人に、『戻って来るものじゃないの?』良く聞かれますが、それなら良いのだけれど…実際は全く違います。

鳥をフリーで飛ばす(ヒモを付けずに)と言う事は、いつロスト(逃げられる)してもおかしくない状況です。
いくらしっかりマニング(懐け)を行っても、基本的に鳥は人間に懐いて居る訳ではなく、空腹だから餌が欲しくて飛んでくるのであって、カラスや野生動物に絡まれたり、強風だったり、肉色【シシ】(体重)が高かったりするといつでも飛んでいなくなってしまいます。

もし逃げられたら…あ~考えたくもないのですが、絶対探し出したい。
それに、ブラックバスやアライグマなどの外来種の帰化問題の事もありますので、そのままには出来ません。

ですから、万が一逃げられてしまった時の為に【テレメ】(発信機)が必要です。


ただ、とても高価なものですからまだ自分で用意する事が出来ず、石川さんのご好意でお借りして、更にトレーニングにもお付き合い頂き、色々教えて頂いています。

とは言っても、まだイギーは遠くへ行ってしまう程の体力も筋力もないのですが、超が付くほどの心配性の私としてテレメは絶対必要なのです。はっきりいって、安心して飛ばす為の【お守り】的な要素が強いかな。

では、今回はイギーのフライトを見てもらいましょう♪

今シーズン・フリー第1回目の映像です。

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by w-a-tracks | 2006-12-15 23:51 | ファルコナー

タヌキweek

今週は『タヌキに始まりタヌキに終わる』そんな一週間でした。
タヌキ♀・♂共に、日を分けて、昼休みに第2回目の手術を行いました。

1頭目のタヌキ♀
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骨折オペ後、嫌な予感的中で、足はすっかり化膿し腫れ上がりました。
手術中、骨折した所が化膿していたので、洗浄・消毒をしたのですが、それでもこの腫れ方…。開放骨折の難しい所です。

アニトラチームはあんぐり状態。『断脚しかないか…』と、落ち込んでいた所【化膿のスペシャリスト】Y先生が『私にやらせてみて。』と、助け舟を出して下さいました。

早速、排膿・洗浄・消毒し、ドレーンを入れました。
そして、診察時間の隙を縫って、毎日2回の洗浄・消毒を根気強く行いました。
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一時は諦めかけていた足は、少しずつではあるものの、腫れが引き、膿も少なくなっていきました。
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そして、とうとう腫れも膿も無くなり、ドレーンを抜く事が出来ました。

『最初はどうなる事かと思ったけど、すっかり良くなったね♪』と、Y先生。
感謝×100です。
断脚する事無くなったお陰で、残った足を杖代わりに歩く事や排便時に気張る事が出来ます。


そして、今週は反対足に入っていたピンを抜く手術をしました。
まだ、麻痺が残っていますが…もう一息です。

タヌキ♂(骨盤骨折・大腿骨脱臼・麻痺)
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前回の処置で脱臼の整復が出来なかったのですが、
トグルピンも大腿骨骨折している為に難しいので、大腿骨骨頭を切除する事にしました。
(脱臼を治す手術は難しいので、飛び出している骨頭を切ってしまう事で、痛みを抑え、周りの筋肉で骨を固定する事にしました)
この子も今週、手術をしました。

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ただ、反対足が麻痺状態。まだ立ち上がった所を見た事がありません。
経過観察していきます。

タヌキ♂
そして、今日新たなタヌキが交通事故で保護されて来ました。
道の脇の田んぼに居たそうで、前足を使って動くものの、後ろ足が立たないとの事…。
見ると、下半身泥だらけ。

麻酔を掛けて、シャンプーして、レントゲンを撮りました。
下半身麻痺なら脊椎損傷か骨盤か?と思ったのですが、何と骨折は無し!
ただ…麻痺は確かにある。
この子も経過観察ですね。


それにしても、今年はタヌキの保護例が多いです。
どの子も交通事故。そして、野生復帰が困難なケースばかり。
この子達が私に伝えて来る事は…いつも私達の(人間の)被害者であると言う事。

タヌキは、小心者で、驚くと失神してしまいます。いわゆるタヌキ寝入り。
夜間、車のライトに驚き、オタオタしているうちに、逃げる間も無く引かれてしまう…。

せめて、私達に出来る事は、道は人間だけが通る場所ではない事を頭に入れて、運転には注意して、スピードも抑える。
そんな些細な心がけで、1頭でも被害者(タヌキ)を減らせるのなら、明日から実践してみてもいいのではないかな…小さな提案ですが、大きな実績になる事を期待しています。
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by w-a-tracks | 2006-12-15 00:39 | リハビリ
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マイクロチップを入れた翌日、県の環境事務所さんがツキノワグマ(仔熊)を迎えに来ました。てっきり『リリース』をするのかと思っていたのですが、『他県の施設に保護飼育をお願いする事になりました(時期を見てリリース出来たらしたい…)』との事。

専門家と話し合った結果、仔熊はリリースしても越冬出来ないので飼育する事に決定したそうです。

ただ…他で飼育していた仔熊は県内の施設の受け入れが出来たのですが、うちの仔熊は受け入れ先が見付からず、他県にお世話になる事になってしまいました。

県内でリリースする事も出来ず(各地域で断られ)県内で飼育する事も出来ず(各施設に断られ)

環境事務所さんも危機感を持っておっしゃっていましたが、今年は熊の目撃例が多発し、対応が後手に回ってしまった。調査も専門家により様々で、データーもない。今年は仕方ないのかもしれないが、5、10年後同じ事を繰り返す訳にはいかない。
県内の事は県内で解決しなければ…。

獣医師コッシーから私達の意見を担当者さんにお話して貰いましたが、今後は県、専門家、各役所、そして一時保護をしている私達も一緒に、対策を練って行く必要があると思います。
そして、皆が『野生動物保護』を意識して、協力体制を取っていかなければいけないのです。

一時保護とは言え、先生方やスタッフも安易な気持ちで引き受けた訳ではありません。私達は真剣に責任を持って、野生動物に取り組んでいます。
でなければ、幾ら仔熊とは言え熊は熊です。預かりませんよ。(各施設は断ったのに…)
また、関わったからには、話し合いにも参加したいし、意見も伝えたいし、状況や調査なども知りたいです。

『ありがとうございます。またお願いします』だけでは…やりきれません。

また、私達の身近な動物の事は、一般の幅広い方のご協力が必要です。ですから、ブログを通してお伝えし、ご意見も聞かせて頂きたい。

今回の一件は、まだ始まったばかりです。
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by w-a-tracks | 2006-12-08 13:40 | リハビリ
アニマル・キーパーA君・Mちゃんを中心に極力人に慣れさせないように、自然の食べ物を与え続けて早1ヶ月が経ちました。
その間ありがたい事に、このブログを通して熊の事を知った【ザウルスさん】が『何かご協力が出来たら…』と、ご好意で柿を2箱も送って下さいました。

私や獣医師コッシーはやれる限りで熊情報を集め、役所の方や県の方に状況を聞いたり、お話をするようにしていました。

そして、とうとう今後の対応が決まり、以前から提案していた『マイクロチップ』をツキノワグマに入れることになりました。
もし、今後リリースした時に、追跡調査が出来るように、私達が出来るせめてもの事です。
万が一…人里に出て来てしまい、再度捕獲された時には、しっかりとした対応策を練る実例になるはずです。

まずは、皆でツキノワグマをケージの端に押して、麻酔を打ちます。
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それが、隙間から差し込まれる棒をかわしたり、上に乗ったりして、狭いゲージの中を逃げ回ります。特に、木の上に乗るのは上手で『木の上で昼寝する位だもんな~』と妙に納得しました。
大人5人がかりでようやく麻酔が打てました。
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マイクロチップを入れます。
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チップを確認。
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麻酔が効いている間に身体チェックもします。
体重8.6kg ♀
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気になっていた口腔内を見ると…
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ケージを噛み、歯はボロボロ。犬歯も丸く短くなっています。
歯が抜けてしまっている部分もも何箇所もありました。
まだ乳歯でしょうから、早く歯が生え揃ってくれる事を期待します。
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最後にこの特権を生かし、記念撮影?
クマ大好き獣医師コッシーは、仔熊を抱っこしてご満悦。
今回の件では、いつも眉間にしわを寄せていたコッシーと私ですが、この時ばかりはフニャケ顔になりました。
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見ての通り、本当にぬいぐるみサイズで可愛らしかったです。

ツキノワグマ(仔熊) ④へ続く

≪アニトラ・サポーター≫
 
・ザウルスさん 柿の寄付
・市役所さん  栗の寄付

お陰様で、食欲・排便共に良好の状態で飼育をする事ができました。
ありがとうございました。

                                      スタッフ一同
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by w-a-tracks | 2006-12-06 00:31 | リハビリ

Cielの餌

私の勤める職場は『動物病院』です。

職場の掃除・診察・手術・入院動物の世話など等。朝から晩まで看護師として働いています。その合間を縫って、現在は30以上の野生動物の飼育・治療・リハビリなど等行っています。野生動物の手術は病院の仕事が終わってから行いますので(時々、休日の昼)帰りが午前様なんて事も。

でも、こうやって自分の夢であった野生動物救護をめい一杯やっていられているのは、院長を始め、先生方やスタッフの多大なる協力&理解のお陰なのです。

6年前に『野生動物やりたいです!』と、アルバイトとしてお世話になってからズット、『野生動物は任せる!』と、世話から餌から何から本当に全て任せてやらせて頂いてます。

鳥舎にネットを張っていると、先生も一緒にネットを張って下さったり、『地面が土だと管理が…』と言うと、業者さんを呼んでコンクリートを張り、屋根も付けて下さいました。

そして、10月のイベント前には『車庫を野生動物部屋にしていいよ。』と、車庫の中を空け、水道も直ぐに設置。(今後、断熱材やエアコンも入る予定)
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今回熊が保護されて来ると、大先生&院長は揃ってホームセンターに行き、直ぐに大きな頑丈なケージを購入。更に、業者さんに加工を依頼。

院長は180cm以上の長身です。かなり大きいケージです。
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どう書いても、動物病院の枠を超えていますよね。いくら、傷病野生動物指定病院だとしても…日々の飼育費も時間もかなり費やして…申し訳ない位。

野生動物の診療を受けない所もあると思いますが、ウチでは『やりなさい。勉強になるから』と先生が勧めて下さいます。そして、自分の力不足で動物を死なせてしまった時は、『次、繰り返さなければ良いから』と。

本当に、職場に足を向けて寝れないです(気持ちは…)

更に、最近はブログでもHPでもネットでも、私達の活動を応援してくださる方がいらっしゃいます。また、野生動物を保護して下さった方が『この子(保護した動物)にあげて下さい』などと、餌を持ってきてくださる事もあります。

その気持ちが嬉しいのです。
皆様のお気持ちを受け取るだけでなく、私達としても何か出来ないか…と。

今後、こういった野生動物救護をサポート(応援)してくださる方を『アニトラ・サポータ』として、動物の経過報告やリリース時には立会って頂くなど、保護を切っ掛けにお付き合い出来ればと考えています。

とにかく、私を取り巻く環境、人々、全てが私の栄養たっぷりの餌となり、今日も頑張れるのですよ。
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by w-a-tracks | 2006-12-05 00:54 | リハビリ

HP更新

ず~~~~~っとブログしか更新していませんでしたが、
我がホームページ版☆アニマル・トラックス☆を心機一転させました。
年内には各ページも充実させて行きたいと思ってます。

そして、来年にはまたセミナーを。

………ま、まずは今年出来る事を、今年のうちにやります!

これからも、どうぞ宜しくお願いします。
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by w-a-tracks | 2006-12-01 22:32 | 想う事