野生動物が残していった面白エピソ-ドから、真面目な話まで、様々な足跡を綴りました。      本サイトの掲載写真は許可無く転載、複製等固くお断り致します。すべての写真に著作権を有しています。


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カワウ&ゴイサギ

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夏も終わりを迎える8月下旬。
野生動物の保護件数もグッと減りました。

と言っても、保護飼育中の動物達の治療に追われる毎日に代わりは無いのですがね…

これから、秋~春までに保護されて来る動物は、交通事故&衰弱(寒くなり餌が取れず)が増えます。

早速…昼休みに『カワウ』が保護されて来ました。

『ずっと石をぶつけられていて、衰弱してしまったみたいで…』と、保護した女性がおっしゃったので、
てっきり『子供がですか?』と聞くと、
『いいえ。おじさんです』
『!!!(絶句)』

川にいたカワウに、見ず知らずのおじさんが石を投げている所を見掛け、
『何も害がないのだから止めなさい』と言ったのだが、なかなか止めなかったとの事。

ようやくおじさんがいなくなり、岸辺でグッタリ横たわっているカワウを保護したのだそうです。

診察をすると、外傷は大した事は無いのですが、酷く痩せていました。足に力が入らずきちんと立てません。

これだけ痩せていたから、飛んで逃げる事が出来なかったのか…
納得です。

補液と食餌(消化器系が弱っているので少量)を与えて安静に…

夕方、今度は『ゴイサギ(幼鳥ホシゴイ)が子供と母親に連れられ保護されて来ました。
嘴、嘴周囲、口腔内に出血痕。右足開放骨折。交通事故です。

間近で見る野生動物に興奮している子供達。
応急処置を施しながら、図鑑を広げて子供達にゴイサギについてお話をしました。

心の中で『石をぶつける様な大人にならないでね』と願いながら…
明日、状態が回復していたらレントゲンを撮り、オペに向けミーティングです。
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by w-a-tracks | 2006-08-29 22:36

☆ひとやすみ☆

最近ブログをサボり過ぎています。
決して遊んでいる訳ではなくて、単に忙しいのですよ。
モ・チ・ロ・ン。『野生動物関係』ですよ。

深夜までオペ…が続いて、フラフラ。家まで遠いのでたどり着けない事も…(^^;)

そんなこんなで疲れも溜まっていて、書きたい事は一杯あるのですが、頭が働かないのです。
ですから、ちょっと休憩。

愛鳥『Iggy』の近況報告を。

ヌン!!
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あっ。コレじゃ何だか判りませんね(^^;)
はい。相変わらず可愛い~♪Iggyです。
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尾羽も大分伸びて来ました。嘴も伸びてきてしまった。切ってあげないと!
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仕事が午前の日は、午後からIggyに水浴びをさせて、日向ぼっこします。
幸せのひと時です。
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実は、ただ今Iggyは玄関スペースで飼育しています。

本当は私が小屋を作る予定だったのですが、たまたま外壁の塗り替えを依頼した業者さんが『鳥小屋作るよ~』と、引き受けてくれたのです。

現在ほぼ完成し、日曜に搬入です。

業者さんは安易に引き受けてしまって、初めて作る鳥小屋に『大変だったよ』と、かなり手間取った様子。確かに、ただの鳥小屋じゃないものね。

でも、とてもしっかりした理想の小屋が出来上がりました。
本当に感謝・感激です!!

小屋が搬入されたらまたアップしますね~。
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by w-a-tracks | 2006-08-22 23:49 | ファルコナー

実習生

『病院実習&野生動物救護実習』を目的に遥々実習生が来ました。

と言っても、いつも野生動物救護でお世話になっているjumpeeさんです。

野生動物救護は各施設によってやり方は様々です。
その為、実習を行う事で新たな知識や技術を学ぶ事が出来ます。しかし、なかなか実習に行きたくても行けない現状…。

と言う事は、これは又と無いチャンスです!!

6日間たっぷり、jumpeeさんから道具作りから保定、技術、知識などなど教えて頂く代わりに、ファルコンリー(道具・技術)を実演させて頂きました。
野生動物チームの面々も異なる方法や新たな情報に『凄い!なるほど~』と関心していました。

また、ファルコンリーを教えて頂いているペルさんとも会って頂いて、鷹匠道具やリハビリについてあらゆる観点から話をした事も、実に勉強になりました。

【小鳥の保定】
足をつまんでの保定をした事が無かったのですが、足の付け根を持つと安定するそうです。
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【水鳥マット】
水鳥の足の構造上、陸地で飼育は足への負担が大きく不向きです。
ですから、少しでも負担を抑える為にこのようなマットの上で飼育します。
早速片足を傷めているカルガモに使っています。
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【ウズラの羽】
…についている肉はミルワームの餌になるそうです。
最終的に羽と骨だけに。
骨標本を作る時にミルワームに肉を食べさせるそうです。(ビックリ)
猛禽にウズラをやっているのですが、いつも羽は捨てていました。
早速ミルワームの餌に回しています。
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その他にも、冷凍ウズラを使って、カテーテルでの給餌方法、皮下注射方法や解剖して気嚢の場所の確認などなど行いました。
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そうそう、吸入麻酔用マスクも作って頂いたのですが、昨日、ハトの脱ピンで使用しました。
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実習期間、朝から晩まで引っ張りまわしてスミマセンでした。
(初日から朝まで飲みにつき合わせたり、深夜まで野生動物救護談義をしたり…)
是非、また来て下さいね!スタッフ一同お待ちしています~♪
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by w-a-tracks | 2006-08-18 19:21 | リハビリ

鳥の骨折

鳥の保護で件数の多いのが『骨折』です。
特に『

骨折部位や状況、体調によって『オペ』をするか否か…悩むところです。
外固定でもズレなく骨折が付く事もあるので。

先週のの月曜。尺骨骨折(開放)のツバメが保護されて来ました。
翌日火曜日。仕事が終わった後、居残りで野生動物メンバーで骨折オペを行いました。

私は勿論、みんな小鳥のオペは初めてです。
大緊張の中、全部道具を用意し、手順を話し合いました。

私は、小鳥に長時間麻酔を掛ける事が一番気に病んでいたので
『5秒で終わらせよう(その位の気持ちで)』と、更に追い打ちでプレッシャーを掛けつつ、オペ開始です。

3人共、緊張しつつ、テキパキ動き、野生動物チームの初めてのオペは1時間で終了。
無事、生還したツバメを見て『小鳥の麻酔』についての意識が変わりました。
翼はバンテージは重いので、絆創膏で外固定を行いました。
後は、骨がつくのを待つばかりです。
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今週の火曜。ドバトが骨折してしまいました。
当日居残りでまたオペを行いました。

今回はサイズが大きい事と非開放であること、当日の処置になる事で少しは緊張も解れていました。しかし、案外ピンの大きさの選択が難しく、苦戦。1時間半でオペ終了。
ピンは入りましたが、骨のズレが残ってしまいました。
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ただ、ハトは骨を支える筋肉がしっかりあること。
以前、開放骨折で無処置のハトがしっかり飛べる様になった。
…などの理由で、多少骨がずれてもリリース可であるのです。

後は、後治療を行いつつ2週間経つのを待つばかり…
ちゃんと、骨が付きますように…。
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by w-a-tracks | 2006-08-06 02:33 | リハビリ