野生動物が残していった面白エピソ-ドから、真面目な話まで、様々な足跡を綴りました。      本サイトの掲載写真は許可無く転載、複製等固くお断り致します。すべての写真に著作権を有しています。


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ホコ(止まり木)

翼の骨折の為リリース不可の【オオタカ♂】はケージで飼育しています。
今後、このオオタカを通して、子供達やリハビリに興味のある方々に向けて【リハビリ講習会&野生動物・自然保護を考える会】的な催しを行う予定でいます。

しかし、今のままでは羽がボロボロ。
人にも馴れていないので、トレーニングが必要です。

これからのトヤ(換羽期)は【ホコ(止まり木の事)】に繋ぐ事にしました。
留めた状態でも換羽を順調に促す為に、人へのストレス緩和も含めたトレーニングも開始です。

本来でしたら、トヤ用の小屋を建てて、放し飼いをするのが一番なのですが、やはりスペース&費用が掛かってしまう為に断念…

オオタカは結構力強いので、多少暴れても倒れないしっかりしたホコでないといけないのは勿論、特に重要なのが、翼を骨折しているので、普通のホコではベイト(暴れて止まり木から落ちる事)をした時に、上がって登れない可能性を考慮しなければいけません。

傷病野生猛禽ならではのホコが必要なのです。

最近ハヤブサ祭りで忙しかったのですが、常に頭の中で『どんなホコがいいのかな…』とずっと考えていました。

ファルコンリー(鷹匠の技術)を教えて頂いている【STOOPERのペルさん】に相談すると、
通常はホコに畳・人工芝を一枚垂れ掛けるのですが、ピラミッド型もあるよ。と、教えて頂きました。

それならベイトしても坂道を上がる感覚だから、骨折していても負担は少ないはず!
では、どうやって作ろうかと思っていた所、【猛禽屋さん】で理想通りのホコを見つけました。

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早速、【猛禽屋店長の藤田さん】に相談すると、『これなら骨折していても大丈夫だよ』と、
とても親切に、このホコのオオタカのサイズを教えて下さいました。

よしっ!作るぞ!!

でも、工作大の苦手で超不器用な私。
設計図を作ろうにも立体的な絵が描けません(T_T)

先生に『こういう止まり木を作りたいのですが…(図が書けません…)』と、困って相談すると
パパッと設計図を描いて下さいました。しかも手順から必要な木材や道具までも説明、用意して下さいました。

後は、【HAPPY-FRIENDの三枝さん】が、「固めの人工芝ならザブザブ洗えて掃除が楽だよ」とアドバイスをして下さっていたので、人工芝だけ購入して経費削減!

休みの日にペルさんにお手伝い頂いて、日曜大工しました!

電ノコも電ドリルも使うのが初めてなので、最初は戸惑いましたが、
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出来上がってくるに連れ、段々楽しくなってきました。
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ジャーン!完成!!(製作5時間)
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次の日にオオタカを連れて帰って【アンクレット・ジェス】を作りました。

そして、今日仕事が終わってからとうとう繋ぐ事にしました。
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【リーシュ】の鷹匠結びに混乱しつつ…
ジャジャジャーン!!繋ぎました!
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初めは、案の定ベイトしてダランと垂れ下がっていたのですが、
私が離れるとヒョイッと登って留まりました。

その様子が見れたので、やっと一安心です。

これからがウェイトコントロールをしつつの本番です。
気を引きしめて取り組みます。

~御協力~
STOOPER ペルさん】 【猛禽屋 藤田さん】 
HAPPY-FRIEND 三枝さん】 【職場の先生】 

ありがとうございました。
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by w-a-tracks | 2006-03-26 23:40 | ファルコナー
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去る、3月21日(春分の日)に『スカイトライアル in 茨城 ハヤブサ祭り』が開催されました。

野生猛禽リハビリの為にファルコンリーを教えて頂いている、【STOOPER】の石川さん(ファルコナー)が主催のハヤブサのイベントです。
各地から予想を上回る数のお客様が来場されました。

私はイベントのお手伝いと、イギー(チョウゲンボウ)の競技出場と、『野生猛禽リハビリとファルコンリーについて』のミニ講演会をやらせて頂きました。

イギー(チョウゲンボウ)は、ファルコンリーを野生猛禽の飼育管理・トレーニング・道具作りに生かす為に飼育しているトレーニングバードです。
競技に出場した事で、趣味やペットとしてだけではなく、こういった形での猛禽類と関わりもあると言う事を広める良い機会になりました。(フライトは‥‥(^^;)でしたが、イギーは頑張りました)

ミニ講演会では
『傷病野生猛禽リハビリに於いてファルコンリーの必要性』
『海外でのファルコナーによる野生猛禽保護活動』
『企業による野生猛禽リハビリの支援』
についてお話しました。

鷹狩りと言うと、野生動物救護の世界では中々受け入れられない分野かも知れませんが、
伝統ある鷹狩りの技術や、猛禽類を知り尽くしたトレーニング方法は、野生猛禽の保護飼育には必要不可欠だと実感しています。

日常では人前で話をする機会も無く、緊張の余りたどたどしくなってしまいましたが、この経験・実績を今後の啓発活動に生かして行きたいと思います。
今回イベントを開催する(作る)難しさ、楽しさも学びましたので、いつか野生動物救護のイベントを開催出来たらと密かに考えています。
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by w-a-tracks | 2006-03-26 02:32 | ファルコナー

カワウ

カラスに似た黒い鳥
と、一般の方が鳥の入ったケージを持って来ました。

『はて?誰だろう?』

ケージを覗こうとすると
つっつくから気を付けて
と一言。

そ~っと見ると先端が鉤状の嘴が見えました。

カワウ】です。
鵜飼で鵜匠さんが魚を獲るのに操っているあの黒い鳥です。

カワウは潜って魚を獲るので、体の構造が潜りやすくなっていて、羽は余り水をはじきません。

ですから、水面に長時間いる事が出来ないのです。
ズーッと水に浸かっていると…水鳥なのに溺れてしまいます。(^^;)

それで良くカワウが翼を広げて、羽を乾かしている姿を見た事があると思います。

それに鵜飼で使われるだけあって、吐きやすい構造にもなっていて、
飛びながら食べた魚を吐く事があります。

『水辺が近くにないのに何でこんな所に魚の死体が…』なんて経験した事ありませんか?
それは、カワウの吐物かも…(^~^)

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保護されてきたカワウは瀕死の状態でした。
左翼から出血があり、泥で汚れています。

保護された方は恐らく鳥を触った事など無かったかも知れません。
突っつかれながら、それでも見捨てられなくてウチに運び込んで来たようです。

『引き取れないけど、死んでしまいそうで…』と困惑しています。

先生が『後はこちらで引き取りますから大丈夫ですよ。お任せ下さい。』
と説明すると、安心して『お願いします』と帰って行きました。

直ぐにレントゲンを撮りました。
上腕骨&とう骨・尺骨が折れています。
恐らく交通事故でしょう。
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骨折が重傷な事と患部が余りに泥で汚れているので『断翼』しようとしましたが、
カワウの状態の悪さに先生が
『…このまま死んでしまった時に、翼が無いと可哀想だから断翼は止めよう』
とおっしゃっいました。

それから数分後。
カワウは死んでしまいました。
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緑色の目が印象的な立派なカワウ。
カワウを巡っては色々問題もありますが、カワウが問題なのか、人間が作った環境が問題なのか…この子を目の前にしては、一概には言えない気がします。
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by w-a-tracks | 2006-03-17 12:12 | リハビリ

オオコノハズク

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昨年末に保護されて飼育いていた。『オオコノハズク』
先日、その生涯を終えました。

保護当初は状態が悪く、正月を迎えられたら…と看護していましたが、
斜頸が治り、挿し餌で食べるようになり、開眼し…と良好に向かいました。

しかし、骨折の処置後、また斜頸、右耳腔内の化膿、チック症状…と悪化。

その後、2度の骨折処置を耐え、骨折部位も良好で、斜頸も耳腔内の化膿も治り、置き餌で食餌が摂れる様になりました。

しかし、再度耳腔内の化膿、左目の瞳孔反射異常、斜頸が現れました。
保護時の建物への激突による脳内の損傷の影響の疑い。

今までは、どんなに状態が悪くとも食欲はあったのですが、最後は自分で食餌が摂れなくなり、強制給餌をしていました。

しかし、2、3口食べるのがやっとの状態…。

復活を期待し、休日出勤しながら看護をしたのですが…。

衰弱していく様子を看ているのはとても辛いです。
どんなに手を尽くしても尽くしたりない。

しかし、この『オオコノハズク』は本当に良く頑張ったと言いたい。
始めはこんなに生きてくれるとは考えられないほどの状態だったのです。

やれるだけの事はやったつもりなので、後悔はありません。
しかし、悔し涙が溢れます。

看護を始めて3ヶ月弱。
『オオコノハズク』は私に多くの足跡を残して行きました。
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by w-a-tracks | 2006-03-14 23:40 | リハビリ

アマサギ>オオタカ

奥の小鳥舎→大鳥舎→水鳥舎と順番に掃除&餌やりをしている時に、
何の気なしに小鳥舎を見てみると、アマサギが定位置にいました。

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定位置とは、オオタカのケージの前にアマサギの餌入れ(マメアジ)があるので、
人がいないとそこで餌を食べたり、日向ぼっこしています。

『マメアジ食べるのかな?』と、思った瞬間!

【シュッ!!!】

何と、アマサギがオオタカのケージの隙間から嘴を素早く入れ、
オオタカの餌(ウズラ肉)を奪ったのです。

ビックリしつつ、
『こらぁ~!』と近寄り、肉を回収し、無事オオタカにあげました。

当のオオタカは、大き目な肉を食べていた所で、小さな肉を盗られた事を気にしていない様子。

アマサギ…環境・状況に対応して生活しているな~と感心しました。
この環境なら確かに【アマサギ>オオタカ】ですよね。

*アマサギは夏羽は白色に薄いオレンジ色の飾り羽が美しいですが、
 今は冬羽で殆ど白一色です。換羽が楽しみです♪
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by w-a-tracks | 2006-03-12 23:45 | リハビリ

ハヤブサ祭り

3月21日(火)「春分の日」
ストゥーパー主催(猛禽屋・協力)のスカイトライアル開催決定!

傷病野生猛禽のリハビリの為、ファルコンリーを直接教えて頂いているペルさんの主催の
ハヤブサのイベントです。
お子さんが楽しめるコーナーを始め、一般観客参加型のイベント内容になるそうです。

場所は猛禽屋さん(猛禽ショップ)のある茨城にて行います。
詳細は追々STOOPERのHPに掲載されると思います。

今回も傷病野生猛禽のリハビリ関係ブースを出す予定です。
お時間のある方、興味のある方是非いらして下さい。

そして…一緒にイベントを盛り上げて下さる方(お手伝いして下さる方)大募集!
お気軽にご連絡下さい

【STOOPER】ホームページ
http://www.falco-net.join-us.jp/
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by w-a-tracks | 2006-03-08 01:00 | ファルコナー
先日こんな事がありました。

骨折の為、リリース不可の傷病鳥がいます。
県外ですが、その傷病鳥の研究、繁殖などを積極的に行っている施設があるので、そちらにお願いする事にしました。

連絡を取ってみた所、他県からの受け入れは、各県の野生動物課の手続きが必要であるとの事。
早速、県の野生動物課へ連絡をしました。

直ぐに折り返し連絡が来たのですが、県外への飼育許可の手続の前に、まず県内で飼育できる施設があるか探して下さっていました。

県内で繁殖などを行っている施設は無いが、一般の方で里親希望の方がおり、幾つか施設(傷病鳥とは関係ない)を運営していて、そこに立派な禽舎もあるので生涯責任を持って飼育してくださるとの返答。

しかし、当院(先生)としては、お断りをしました。

『野生動物は見世物ではない』
(人目に晒される生活が幸せであるのか?)

『リリース不可になった今、その傷病鳥の今後の役割とは繁殖、研究に活かす事(仲間もいるし、設備も整っている)』

『里親(当院)→里親(一般の方)』に渡るのでは意味が無い。ならば、当院で生涯飼育しますとの事。

(希少動物、狩猟動物、害鳥(獣)によって、多少異なります)

これは、あくまで一つの意見です。

私としては、見世物ではなく、『教育プログラム』としての役割を持たせたいと思っています。
ただ、飼育し続けるだけでなく、このブログやHPを通して一般の方に

『野生動物』を意識して頂けたら…

『環境保護』について考えて貰えたら…と思っています。

皆様はどうお考えになりますか?
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by w-a-tracks | 2006-03-03 01:18 | 想う事

色々…

フライト・フェスタの準備やら何やらでココ数週間忙しかったです。
なので、ブログも滞っていました(言い訳)
一杯書きたい事があるのですが、抜粋して書きます。(^^;)手抜きなんて言わないで…
   
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ヒヨドリが保護されて来ました。
ご覧の通り、猫に襲われ、左翼が無いです。
しかし、早速保護された方が入れた『りんご』をパクついていました。

既に、足の悪い(雛時に栄養不足で足(指)湾曲している)ヒヨドリがいますが、
ヒヨドリはよほど広い場所でないと、激しく喧嘩をする為、一緒に飼育は出来ないのです。
新たな飼育場所の確保に頭を悩ませている今日この頃です。

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ジャ~ン!!この子は誰か判りますか?
        ↓
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アブラコウモリです。
実習生が保護して来ました。
『牛乳は飲むけど、飛ばない』との事。
その子のおじいちゃん(元獣医)が『牛乳をやりなさい』とおっしゃったそうです。
確かに、餌は犬・猫用の粉ミルクでも良いので、牛乳もいいのかも。

私は、『ミルワーム』をビタミン水に入れ、中身をしごいて取ったモノをやっています。

早速、プラケース(虫かご)に新聞を引き熱湯で湿らせ、タオルを付けた板を斜めに置きその上にアブラコウモリを乗せました。(湿度が重要)
ミルワームは食べませんでした。

アブラコウモリは何度か保護されてきた事があり、昼間はジッと動かないけど、
夕方外に置いておくと、次の日にはいなくなってくれるので、リリース率は高い動物です。

高校時代、体育の先生が、
「オレが子供の時はな~。
飛んでいるアブラコウモリに下から小石を投げると、
餌だと思ってしがみ付いて来て、石の重みで落下してくるのが面白くて遊んだものだ」
とおっしゃっていました。(悪い先生だ(^^;))

怪訝な顔で聞いていると、「嘘だと思ったらやってみろ~!」と。(^^;)
で、やってみた事があるのですが、コントロールが悪いのか、ガセネタだったのか、
捕獲した事は無いです。(騙されたか~)

あれ?待てよ。
いつも保護されるのは『夏』 飛び回っているのも『夏』

今は『冬』
嫌な予感…

調べると、この時期は冬眠していて、16日周期で覚醒し、排尿、排便、飲水するそうです。
長期飼育になるかも…と危惧していたのも束の間、夕方に亡くなってしまいました。
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胸部の裂傷で治療していたキジバトです。
こんなに綺麗になりました。
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後は、羽が伸びるの待って春が来たらリリースです。
ケージを広い場所に移しました。

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越冬ツバメの尾羽も伸びてきました。
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オオコノハズクも良好なんです。
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左翼の骨折部位はワイヤー8の字固定で付きました。
チック症状(顔の痙攣)も大分収まり、傾きも少なくなってきました。
でも、油断は禁物ですね。

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「区画整理の為、木を切ったら上から落ちて来たそうです」
と、役所の方が申し訳無さそうにこの子達を連れて来ました。
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キジバトの雛2羽です。
預かって育てる事になりました。
飼育方法はホームページ☆アニマルト・ラックス☆を参照下さい。

始めは強制給餌を嫌がっていましたが、2回目以降は自分から口を開けるようになりました。
ただ、まだ消化能力が弱い為、少しずつやります。
一度に多くやると、そ嚢炎を起こす事があるのです。
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まだまだちびっ子です。
でも1ヶ月もすればリリース出来るかな。
2羽共無事成長してくれるよう、頑張ります。
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by w-a-tracks | 2006-03-02 00:59 | リハビリ
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去る2月26日千葉県野田市にて
【フライト・フェスタ2006~Sky Trials in Japan2006~】が開催されました。

当日は残念ながら朝からの雨。
しかし、ハッピーフレンドさんや関係者さんが雨に濡れながら会場設営、運営をされ、
普段雨の中飛ばす事のない猛禽達を、思い切って飛ばしてくださった多くの鷹匠さん達の
粋な計らいのお陰で、無事イベントを行う事が出来ました。

私もSTOOPERさんのブースを少し借りて、
☆アニマル・トラックス☆として、野生猛禽のリハビリについての写真、チラシ、資料の展示をさせて頂きました。
(勿論、Iggyも参加)
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雨の中、来て下さったお客様、各ブースの方、MIXIで知り合いになった方などと、お話出来て有意義な1日になりました。

本当に、皆様お疲れ様でした&ありがとうございました!
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by w-a-tracks | 2006-03-01 21:59 | ファルコナー