野生動物が残していった面白エピソ-ドから、真面目な話まで、様々な足跡を綴りました。      本サイトの掲載写真は許可無く転載、複製等固くお断り致します。すべての写真に著作権を有しています。


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<   2005年 05月 ( 12 )   > この月の画像一覧

職場=観察舎?

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職場の周辺の様子です。
目の前には『葦原』が広がり、春夏秋冬様々な鳥がやってきては楽しませてくれます。
隣には小さい畑があるので、鳥が餌をついばむ様子も観察できます。
大体の野鳥はここでリリースします。時にはタヌキも。
職場の玄関には毎年ツバメが、巣を作りにやってきます。
左の鉄塔で『オオタカ』が休憩している事も結構あるし、先日は職場の上を滑空していました。
手前の電線には良く小鳥が止まっています。秋には、これから渡りをするツバメの大群、今日はムクドリの大群がいました。
仕事の合間、一息つきながら窓の外を観察する…結構贅沢な時間です。

ムクドリと言えば…
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昨日の朝、出勤したら職場の玄関に手紙付きの箱がありました。「動けずにいたので保護しました」との事。
開けて見ると「ムクドリ(若)」が「ギャ~」と大きな口を開けています。
「元気だけど…(苦笑)」
九官鳥フードをふやかし、大きな口に3個放り込み食べさせました。満足気なムクドリ。
昨日はあいにくの雨だったので、「これなら明日リリース出来るな」と、数回餌をやり帰宅しました。
今朝はまだ雨が続いていましたが、天気予報で午後から晴れるとの事だったので、出勤し、様子を見ようと箱を開けると、変わり果てたムクドリの姿が…
原因はストレスのようです。
昨日リリースしていれば…でも、雨の中リリースは出来ない。
れば』『たら』良く浮かぶ言葉です。

生き物に限っては、こちらの思惑通りに行かない事ばかりの様です。
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by w-a-tracks | 2005-05-31 22:10 | リハビリ

巣立ち雛

最近多い問い合わせランキング1位
『巣立ち雛の保護(誘拐)』 特に【すずめの雛】です。

【すずめ】は(農耕民族である)人の近くで集団生活をし、農作物などのおこぼれを食べて生きています。(人のいない所では生活していません。)
【カラス】も同じですね。ちなみに【すずめ】と【カラス】は結構協力して生活しているのですよ。

丁度この時期は、(まだ飛べない)巣立ち雛が2、3日程ピョンピョン跳ねながら、飛ぶトレーニングをしているのです。

そんな姿を見かけたら…
「猫やカラスや車など…危ないので保護しました。」うん。分かります。
でも、スズメの親からしたら
『猫やカラスや車や人間など…危ない。』なのですよ。

確かに危なっかしいし、実際、この時期に多くの命が淘汰されているのでしょう。
でも、親が常に傍にいて、安全な場所に誘導しつつ、色々な食べ物を取って来て勉強させている非常に大切な時期なのです。

私達に出来る事はそっと見ないフリをすること。

よほど衰弱していたり、怪我をしている「雛」以外は、ひとまず餌をやってから、「元の場所に戻して下さい。親鳥が探していますよ。」と、指導しています。
今のところ、かなりの割合で「親鳥が来て餌をやりました。」「誘導していきました。」との報告を受けています。そして、皆さん一安心されて「良かった」と言ってくださっています。

でもね、「つい、保護してしまった」その気持ちは、私の活動の糧になっているのですよ。
ちょっとの時間でも「命」と向き合って「助けたい」と芽生えた気持ちを踏みにじらないように、指導する事が私の役割だと思っています。
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by w-a-tracks | 2005-05-27 00:33 | リハビリ

むっちょ

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待ってました!(イケナイ、イケナイ)

でも、今の職場に勤めてから、色々な動物達が保護されてきましたが、『ムササビ』が保護されてくるのを、結構心待ちにしていたのです。(イケナイ、イケナイ)

以前は、毎年ムササビの幼獣が保護されてきて来たそうで、現に先輩が野生復帰の出来なかったムササビの『里親』になり、家で飼育しています。

一度、職場に連れて来てくれた事があり、ひと目で虜になってしたったのです。
私の肩に乗った『ムササビ』の程よい重み、あの長いホワホワのしっぽが首に絡まった時のちょっとこそばゆい様な感覚、「ようこそ、いらっしゃいませ」とでも言い出しそうな、ボーイさんの様な手の曲がり具合(分かるかな~??)…う~とにかく可愛い!

今回保護されてきたのは、ボイラーの中に丸まっていた『成獣のムササビ』
両目が火傷で腫れ、視力は失われている様子。とても、痛々しい。

早速、眼軟膏を付け、木の実、バナナ、干し柿などを与えるがなかなか食べない。恐怖で強張ってしまっている。触ろうものなら噛んで来ます。

打ち解けるには、かなりの時間が必要みたいです。
可愛いだけじゃ『野生動物の保護』は出来ないですね。のんびり体と心のケアーをしていくつもりです。
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by w-a-tracks | 2005-05-26 22:08 | リハビリ

写真展

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【ツミ】
5/20~5/26まで、JR有楽町駅すぐの「富士フォトサロン」にて写真家海川稔氏の「見沼田んぼとその周辺 野鳥の詩」が開催されています。

早速行ってきました。

ちなみに、海川さんとは、ハヤブサのトレーニングでご一緒させて頂だき、しかも「Iggy」の飛翔姿まで撮っていただいたりして、お世話になりました。
両翼の初列風切羽を継いだばかりで、今までに無い位良い飛びをした所を「パシャリ」と。
やっぱり、プロが撮ると更にカッコ良くなるな~と感心してしまいました。

話が逸れてしまいましたが、「見沼田んぼ」は埼玉県の大宮~川口付近なんですが、副都心計画により、あちこち開発工事が行なわれています。
そんな所でも、オオタカからコアジサシまで、様々な鳥類が生息、渡りでやって来るそうです。
ただ、建築物に営巣をするチョウゲンボウや、工事現場にコロニーを作るコアジサシなど、感慨深くなる作品もありました。

私の一番のお気に入り作品は【コアジサシ家族】
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左の母鳥の胸の下で直射日光避けて子鳥が涼んでいたが、右の父鳥が餌の魚を獲って戻ってきたのを見るや否や、思わず飛び出してしまった…というスリーショット。

以前、行徳野鳥観察舎で実習をしていた時、「絶滅危惧種コアジサシのコロニーの調査」に同行した事があります。
真夏の海岸にて、ギラギラ太陽の下、海水浴をする人々を横目に、横一列に3メートル間隔で並びジグザグ歩いて、卵、雛をカウントし、雛には脚環を付ける…という作業。いや~ハードだったぁ。
またもや話が逸れてしまいましたが、そんな経験もあり「コアジサシ」は私の中でかなり好きな鳥でもあります。雛がまたポワポワのホアホアで超可愛い!!
身近で繁殖している事も知り、嬉しく思いました。

やっぱり、自然や風景の写真も良いですが、動物(生き物)の写真は「ぬくもり」を感じる事が出来るので好きですね。

海川さんはとても親しみやすい方で、各作品のエピソードなど丁寧にお話して頂いて、有意義なひと時を過ごせました。
皆様もお時間があれば是非行ってみて下さい。

ちなみに、次の作品展の計画もあるとの事、楽しみにしています。
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by w-a-tracks | 2005-05-22 19:50

お願い

『ふくろうB』は左目白内障(ほぼ失明)、右目進行中&治療中。

光は感じている様子。ダンボールハウスにて生活しています。餌は【うずら】を一口大に切り、挿し餌でやっています。餌やり中、時々ダンボールから脱走を試みますが、『飛ぶ』と言うより、『跳ねる』状態であまり遠くに行けません。そして、簡単に捕まってしまいます。(^^;)

この『ふくろうB』を早々に『ふくろう部屋』に移したいのですが、なんせ置き餌を食べない→見えてないのです。お引越ししても、イチイチ捕まえて挿し餌をするのはお互い大変。

さて、ここで『ファルコンリー』が役立つのです。目標『餌を自分で掴んで食べる』トレーニング開始!!
…が、トレーニングの基本と言えば、【ウエイト・コントロール】ですが、『ふくろう』は『タカやハヤブサ』より、餌に対しての執着は少ないそうです。しかも、視力がない。さて、どうしたものか。

まずは、【笛】を使うことにしました。
ピッ→挿し餌→ピッ→挿し餌…。これで{笛=餌}になれば、外に出した時笛で餌の時間だと判断出来るかな。
あとは、『掴んで、食べる』はどうするか。思案中。
手に据える必要はないけど、【ウエイト・コントロール】はやはり必要かしら?
う~む。
駆け出しの猛禽リハビリテイターが一人で悩んでも何も生まれません。
些細な事でも、アドバイスが頂けたら幸いです。

皆様のご協力お願いします!!
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by w-a-tracks | 2005-05-19 00:39 | ファルコナー

ふくろう

うちには2羽ふくろうがいます。2,3年前に翼の骨折で、今年に白内障で、各々保護されてきました。

学生時代お世話になった【行徳野鳥観察舎】では、ふくろうは当時5羽くらい同じ部屋で多頭飼育していました。ウチのふくろうは野生復帰が難しい状態なので、少しは快適に飼育をしたいと前々から考えていました。そして、いずれ子供達の教育プログラムや繁殖などに役立てたら…とも考えています。
と、言うわけで、前々から企んでいた『ふくろう部屋』を作る事にしました。
まずは【パーチ制作】
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先シーズン、ファルコナーさん達とご一緒させて頂き、色々なパーチを見ていたので、見よう見まねで作ってみました。
本当は人工芝やゴザを巻くのですが、経費削減と言う訳で埃をかぶっていた「じゅうたん」を巻きました。(^^;)
そして、【ふくろう部屋制作】
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外の大鳥舎の一角を使って、お昼休みを利用し2日間で作りました。(写真では判り辛いですね)
これも、ペルさんと『スケアクロウ』や『Iggy』のトヤ小屋制作をした(お手伝い)経験を元にやってみました。金網3m×2枚、ネット3m×1枚、ケーブルタイ、1mパイプ、土嚢袋、砂利など使いました。
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一番低い止まり木で丸くなっていた『ふくろう』ですが、今朝行ってみたら私が作ったパーチに停まっていました(^v^)

「なんとか」作ったもので、まだまだ工夫が足りないと思います。
アドバイスやアイデアがありましたら是非教えて下さい。m(__)m
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by w-a-tracks | 2005-05-18 23:12 | ファルコナー

フェレット

先日、警察より『フェレット』が保護されてきました。
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色から、1歳位の♂
ほぁ~可愛い(^~^)
ウチにはあと2匹フェレットがいます。
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【あくび】3歳♀
「こらっ」と怒ると〝あくび〟をして誤魔化す、憎めない子です。
餌の時、食器を『カン。カン』と鳴らすと、どこに隠れていてもお部屋まですっ飛んで来ます。
一時、芸を仕込もうと、【指の輪くぐり】を訓練していましたが(^^;)今は出来ません。
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【シロちゃん】6歳♂
オメメも白内障で真っ白なので、ホントに全身シロ!!です。
お風呂が大好きで、湯船では【ポケ~ッ】っと大人しく浸かっています。
でも、かなりのお年なので、先日お風呂に入れたら、無理をさせてしまったらしく、腰が抜けたようになってしまいました。慌てて注射を打ち復活。ふぅ~。
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by w-a-tracks | 2005-05-13 00:01 | リハビリ

タマゴ

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今まで、様々な動物が、様々な形で保護されて来ましたが、今回は『卵』が保護されてきました。
正確には「卵も」ですが。

この卵は【ゴイサギ】です。親鳥が衰弱しているとの事で、側にあった卵と一緒に捕獲したそうです。

残念ながら卵は冷えきっていました…

親鳥は外見上も触診してもまったく異常はありません。
私が思うに、親鳥は近付く人間に卵を気付かれないよう【偽傷】をしたのでは…?

野生動物を保護する事は『善意』であり、凄く大切な気持ちなのですが…『見守る,保護しない』事こそ『真の善意』である事が大半なのです。

初夏は『雛』ラッシュです。
まだ小さい、羽も揃っていない赤ちゃんがジタバタしているのを見つけたら…手を差し延べたくなります。
でも、その行為(好意)は【誘拐】なのです。近くには親がいます、飛行訓練中なのかも知れません。明らかに怪我をしている以外は手を出さないで…
もしくは…怪我をしていても…手を出してはいけないのです。

人間は親にはなれない。人が教えられない事が一杯あるのです。

とても、厳しい事を書いていますが…今までこの仕事をやってきて、痛感している現実です。
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by w-a-tracks | 2005-05-12 23:27 | リハビリ

どうもです。

『アトリエ・ファルコノイド・アウトフィッターズ』ペルさんのHPがリニューアルにつき、トップにこのブログのリンクを貼って頂いたようです。
さっすが~と、驚く位、アクセスが増えてびっくりしている所です。ありがとうございます。
のんびりやっているこの『アニマル・トラックス』ですが、もうちょっと頑張って更新しなきゃ~ですね。

外の鳥舎には、体は一番大きいが気が小さい『アオサギ』がいます。
翼の骨折と下嘴が根元から折れていて保護されてきました。嘴はワイヤー固定で付きましたが、翼は落ちたまま。ウチの住人(住鳥)になりました。

この『アオサギ』なかなか面白いのです。

いつも、同じ鳥舎にいるウコッケイ、シャモ達には朝と昼餌をやるのですが、『アオサギ』は午前は掃除だけして、午後に餌(アジ)をやります。

最初の頃は、私が立ち去るのを端っこで「ジッー」っと見守っていたのですが、ある時いつものように立ち去ろうとしたら、背後から『ブー、ブー』っと変な音が…。「何の音?」かと振り返ると『アオサギ!?』
初めて『アオサギのブーイング』を聞きました。それからも、『ブーイング』が楽しみで、餌は午後にやっています。(^^;)

アジは冷凍保存しているので、やる前に解凍するのですが、ある日、半解凍のまま餌入れに入れました。すると、つっついて、くわえて…下に落とし、少し考える『アオサギ』。
もう一度繰り返すが、食べない。

「あら~。ちゃんと解凍しなきゃダメだったな」と反省して見ていると、もう一度アジをくわえ、テクテク歩き出しました。そして、さっきの餌入れより大きい水入れに『ポシャンッ!』っと落としたではないですか!ビックリ!!目を疑いました!!
「より大きい入れ物に入れて、早く解凍させよう」と考えたみたいです。かっしこ~い!

毎日付き合っていると、色々発見出来て本当に面白いですよ。次は何を披露してくれるかな?
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(アオサギの向こうに見える犬はアイドル犬ケンちゃんです。子供の頃交通事故で保護され、後足1本断脚したのですが、愛嬌たっぷり元気一杯です)
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by w-a-tracks | 2005-05-11 00:40 | リハビリ

ツバメ

今日、ツバメが落鳥しました。

今朝、職場に着き、朝の掃除を始めようとツバメのケージを覗いた所、目をつぶり、丸くなっているツバメを発見。昨日の冷え込みですっかり衰弱してしまっている様子。【膨羽嗜眠】

すぐにペットボトルに熱湯を入れ、タオルで巻いた『簡易湯たんぽ』を作り、下にはペットヒーターを敷き、暗くて静かなケージに移動させ、20%ブドウ糖を2滴程嘴に垂らし補液。あと、出来ることは回復を祈り、そっとしておくのみ。

午前中いっぱいは、うつらうつらとし、呼吸も『ひゃっくり』のような感じでしていて、苦しそう。
午後に様子を見に行くと、…もう硬くなっているツバメがそこにいました。

この活動をしている中で最も辛い瞬間です。

毎年、何羽かツバメは保護されてきます。大体は巣から落ちたり、巣立ち雛なので、大きな怪我などなければ放鳥できるのですが、羽が折れたり、建物にぶつかり脳に損傷がある個体はウチで飼育する事になります。

ツバメは気温の変化に敏感で、夏場でもクーラーなど効いた部屋などに置くと、すぐに衰弱してしまいますので要注意です。
ツバメは嘴が平たいので、餌は薄い入れ物に入れます。
その際、エサのミルワームが逃げないように餌入れに少し水を張るのですが、その中で溺死してしまうこともあります。

そういった経験を積み、このツバメはウチでは結構長く暮らしていました。
冬場はケージの下にペットヒーターを敷き、タオルを被せて保温をしました。ただ、この時期は気温の変化が激しく、管理は難しいです。半日冷え込むだけで命取りなんです。

運悪く、昨日は職場が休みだった為、午前中しかスタッフはいませんでした。
その段階では餌の食いもよく、とても元気だったとの事。
残念でなりません…が、このツバメが残していった『足跡』を、今後に生かして行こうと、改めて思いました。

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平成16年6月12日道路にて動けずにいた所を保護される。成鳥。
目立つ外傷はないが、平衡感覚が弱く、飛べない。
平成17年5月7日Gone。体重10g
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by w-a-tracks | 2005-05-08 00:42 | リハビリ