☆寄生虫☆
2007年 09月 15日
翼、足の骨折だったり、下半身麻痺だったり。
ある程度治療が終われば、ある程度の距離を置いてお世話をするのですが、何かの切っ掛けで衰弱してしまったり、死んでしまったり…と言う事もあります。
極力その切っ掛けを早い段階で見つけ、排除する…これもアニマルキーパーのお仕事。
6月から当院に中途採用されたNちゃん。
とても良く気が付き、ちょっとした変化も見つけ報告してくれます。
最近では
『足の悪いヒヨドリ(2006年春に雛で保護)がどんどん禿げて来ている。』
『何となく、元気が無い』と。
『じゃ~。毛検査してみようか』と、お願いしてみると…
ウギャ!疥癬虫(カイセン・ヒゼンダニ)がウジャウジャいます。
さっそく、駆虫し、ケージは熱湯消毒しました。
ふ~と、一息ついていると
たまたま、人手が足りなくて☆アニトラルーム☆のお掃除をしたアニマル・キーパーのMちゃんが…
『ツバメ(今年の夏に成鳥で保護)が血便みたい』
と報告してきました。
早速、便検査をしてみると。
何だか見たことの無い寄生虫卵がウジャウジャいます。
コクシジウムでもないし。毛細線虫卵でもない。
何だろ??
とにかく…条虫を疑って駆虫しました。
野生動物救護をするにあたって、感染症は常に付きまといます。
シラミやダニは普通に寄生していますし、コクシジウムや回虫、毛細線虫なんかも検便をすれば割と見ます。
【自分の身を守るのは、自分でしかない】を念頭に置いて、
正しい知識を得て、飼育管理においても充分注意を払えばそう怖いものではありません。
両方とも、県の衛生研究所の職員さんに調査をお願いしました。
結果が出たら報告しますね。