野生動物が残していった面白エピソ-ドから、真面目な話まで、様々な足跡を綴りました。      本サイトの掲載写真は許可無く転載、複製等固くお断り致します。すべての写真に著作権を有しています。


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ムササビが残していった足跡(トラックス)

両目を火傷し、保護飼育ししていたムササビ。
『むっちょ』(2005年5月で紹介)
丸くなって寝ている姿、美味しそうにリンゴを両手で持ち食べている姿…
いつも私達を和ませてくれたムササビが先日亡くなりました。
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1週間前にケージ内で倒れているのを発見しました。抱き抱えても抵抗する力も無い。
低体温(34℃)・ケイレン…直ぐに暖房のある部屋に移動し、ペットヒーターを敷いて保温し、注射を打ちました。それから一時的に少しは良くなったものの、徐々に食欲が落ち糞もしなくなりました…そして…。

警戒心の強かったムササビは身体検査をさせてくれなかったので、改めて体を観察しました。
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ムササビの前足の小指の骨が長く進化し、ココから飛膜が足まで広がり、木から木へ滑空する事が出来ます。
大きさはこの位。死亡時の体重750g(1週間前は800g)
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身体チェック時にお腹を触ると違和感が…『あれっ?こんなに腹部ポヨポヨしていたっけ?』
死亡原因を掴む為、解剖しました。
胃~腸管にガスが貯留していました。しかし、糞塊はありましたが閉塞して感じはありませんでした。
結腸部分が黒色。出血があった模様。
肝臓の一部が黒色。

トータルで診ると『腸炎』が起こっていたのは確かです。
生前は食欲が無かったので糞も殆どしなかったのですが、血便は見られなかったです。
ただ、次同じ症状を起す野生動物がいたら、エコー検査を取り入れようと思います。

この子の『死』を、次の動物の『生』に繋げる
それが私達の役目です。
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by w-a-tracks | 2007-01-27 01:19 | リハビリ