ツキノワグマ(仔熊) ④
2006年 12月 08日
マイクロチップを入れた翌日、県の環境事務所さんがツキノワグマ(仔熊)を迎えに来ました。てっきり『リリース』をするのかと思っていたのですが、『他県の施設に保護飼育をお願いする事になりました(時期を見てリリース出来たらしたい…)』との事。
専門家と話し合った結果、仔熊はリリースしても越冬出来ないので飼育する事に決定したそうです。
ただ…他で飼育していた仔熊は県内の施設の受け入れが出来たのですが、うちの仔熊は受け入れ先が見付からず、他県にお世話になる事になってしまいました。
県内でリリースする事も出来ず(各地域で断られ)県内で飼育する事も出来ず(各施設に断られ)
環境事務所さんも危機感を持っておっしゃっていましたが、今年は熊の目撃例が多発し、対応が後手に回ってしまった。調査も専門家により様々で、データーもない。今年は仕方ないのかもしれないが、5、10年後同じ事を繰り返す訳にはいかない。
県内の事は県内で解決しなければ…。
獣医師コッシーから私達の意見を担当者さんにお話して貰いましたが、今後は県、専門家、各役所、そして一時保護をしている私達も一緒に、対策を練って行く必要があると思います。
そして、皆が『野生動物保護』を意識して、協力体制を取っていかなければいけないのです。
一時保護とは言え、先生方やスタッフも安易な気持ちで引き受けた訳ではありません。私達は真剣に責任を持って、野生動物に取り組んでいます。
でなければ、幾ら仔熊とは言え熊は熊です。預かりませんよ。(各施設は断ったのに…)
また、関わったからには、話し合いにも参加したいし、意見も伝えたいし、状況や調査なども知りたいです。
『ありがとうございます。またお願いします』だけでは…やりきれません。
また、私達の身近な動物の事は、一般の幅広い方のご協力が必要です。ですから、ブログを通してお伝えし、ご意見も聞かせて頂きたい。
今回の一件は、まだ始まったばかりです。